マンションの「R1住宅」ってどんな住宅?

今回は、中古マンションの購入を考えていて、不動産屋さんから「R1住宅」なので安心ですよと言われましたが、「R1住宅」ってどんな住宅ですか?

という質問をいただきました。

R1住宅(適合リノベーションR1住宅)とは、リノベーション住宅推進協議会が定めた品質基準を満たした中古住宅のうち、分譲マンションの専有部に関する品質基準を満たしたリノベーション住宅をR1住宅といいます。

※4つの条件が必要

  • 重要インフラ13項目の検査・工事について》

重要インフラ13項目の検査基準

→給水管・給湯管・排水管・ガス管・電気配線・分電盤・情報系配線・換気設備・住宅用火災警報器・床下地・壁下地・天井下地・浴室防水。

重要インフラ13項目それぞれの検査基準に適合させるための工事(リノベーション)を行い、その後に適合検査を実施することが必須とされています。

  • 適合状況報告書の発行》

適合状況報告書には、リノベーションに携わった会社や重要インフラ13項目の適合状況、住宅が新築か中古かの記載、住宅に不具合が見つかった場合の相談窓口が記載されます。この報告書の発行も必須です。

  • 2年以上の保証》

重要インフラ13項目に関する2年以上の保証付帯、およびアフターサービスの保証書発行が義務付けられています。

  • 住宅履歴情報の保管》

平面図・仕上げ表・配管図・配電図・設備位置図等の住宅履歴情報を、リノベーション住宅推進協議会のサーバーに保管することが義務付けられています。

一般の消費者が購入する際に確認がむずかいいインフラ等の適合検査が行われるので購入者が安心して購入できる判断基準になると思います。

戸建て住宅の場合は、「安心R住宅」という登録制度があり、耐震基準・リフォーム及びリフォームウラン・住宅履歴情報の開示などがわかるようになっており、「安心R住宅」の取得をした既存住宅では購入の際に既存住宅瑕疵保険の加入・フラット35の金利優遇・補助金、助成金の優遇・ローン減税の適応などの優遇が受けられるようになります。

現在、900万戸の空き家があり深刻な問題になっています。上記の様な政策が進み空き家対策が進むことを祈ります。