空き家の現状と定義

今回は「最新の空き家データがメディアで報道されていて900万戸で13.8%というニュースを見ました。私も親から相続して住んでいない家があるのですが、そもそも空き家とはどんな状態を言うのでしょうか?」という質問をいただきました。

総務省が5年おきに実施している「住宅・土地統計調査」。その速報結果が4月30日に公表。

https://www.stat.go.jp/data/jyutaku/2023/pdf/g_kekka.pdf

空き家数の推移では、1993年から2023年までの30年間で約2倍に。今では7.2戸に1戸が空き家という計算です。→「賃貸・売却に使う予定がある、もしくは別荘など二次的な利用があって普段は人がいない住宅」を除いた、いわゆる「その他の空き家」は385万戸。

→5年前(349万戸)と比べて、37万戸の増加しています。

空き家になっても中古住宅として流通すればいいのですが、住み手が見つからないまま放置されている(その可能性のある)住宅が増えている…ということなのです。

空き家の定義も国土交通省と総務省では異なっています。

国土交通省では、「1年以上誰も住んでいない状態」「1年以上何も使われていない状態」、そのような状態の住宅

総務省では、居住その他の使用、人の日常生活が営まれていない、営業が行われていないなど当該建築物等を現に意図をもって使い用いていない住宅

とそれぞれ定義は違いますが空き家が増え続けているのは現状です。

今回の数字は質問者さんの様な住宅も含まれた数字になっています。

今後は、人口減少なども相まって増加傾向は続くと思いますが、既存住宅の活用を建設業会全体で考えていく必要があると思います。