富士山大規模噴火

ミャンマーで大きな地震が発生し、死者は2,000人を超えました。世界各地で自然の脅威が相次いでおり、私たちも他人事ではありません。

先月、日本政府は「南海トラフ地震」に関する新たな被害想定を発表しました。気象庁では、富士山などの大規模噴火に備え、広域にわたる降灰を想定した「大規模広域降灰予報」の導入を検討するなど、さまざまな自然災害への対策が進められています。

富士山が活火山であることは広く知られています。歴史をさかのぼると、富士山は約5,800年前から現在に至るまでに180回の噴火を繰り返してきました。5,600年を180回で割ると、平均で約31年に1回噴火している計算になります。最後の噴火は1707年の江戸時代であり、すでに300年以上が経過しています。そのため、今噴火しても不思議ではない状況にあると言えるでしょう。

火山灰の堆積状況を示すマップも公開されています。火山灰が3センチ積もると、4WD車を除き多くの車が立ち往生し、走行できなくなります。30センチに達すると、建物の倒壊リスクも生じます。

また、降灰による農作物への被害や物流の停滞を考慮すると、食料や水の確保が非常に重要です。もし南海トラフ地震と富士山の噴火が同時に発生すれば、深刻な食料危機が起こる可能性もあります。

そのため、日頃から食料品の備蓄や防塵マスクの準備を進め、有事の際に備えておくことが求められます。