屋根材の種類と特徴
住まいのトラブルバスター2014年7月20日放送内容です。今回は屋根材の種類と特徴についてです。
屋根材の種類
屋根材の種類と性能の一覧です。
種類 | 通称 | 重量kg/m2 | 屋根最小勾配 | |
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スレート系 | 化粧スレート(人造スレート) | カラーベスト/コロニアル | 17.5 | 3.0/10 |
天然スレート | スレート(玄昌石) | 50.0 | 4.0/10 | |
セメント系 | 厚形スレート(プレスセメント | 洋風瓦 | 47.2 | 4.0/10 |
コンクリート | モニエル瓦 | 43.7 | 4.0/10 | |
粘土系(瓦) | 釉薬瓦(陶器瓦) | 洋風瓦 | 42.4 | 4.0/10 |
無釉瓦(素焼き瓦) | いぶし瓦 | 46.1 | 3.5/10 | |
スペイン瓦 | データなし | 4.5/10 | ||
S型瓦 | 38.5 | 4.0/10 | ||
金属系 | ガルバリウム鋼板 | 10.9 | (平葺)3.0/10 | |
銅板 | 4.5 | (平葺)3.0/10 | ||
カラー鉄板(※現在ではあまり使用されません) | 5.0 | (瓦棒葺)1.5/10 | ||
アスファルトシングル(※現在、住宅ではあまり使用されません) | 13.2 | 1.0/10 |
特徴
スレート瓦
薄い住宅用屋根葺き材の一つ。風雨や日光からの耐候性が強く、かつ軽くて耐震性もある屋根材。以前はアスベスト(石綿)を使用してましたが、現在はアスベストなしが主流です。
セメント瓦
セメントと砂から作られた瓦。セメント瓦自体には防水性がないため、塗装により防水性を高める必要があります。塗料はアクリル系樹脂や水系樹脂、フッ素系樹脂で塗装します。セメント系は寸法精度、及び施工性の点で優れています。セメント系は製法により厚形スレートとコンクリート瓦に分類できます。
粘土系
粘土を使用した焼き物の屋根材。他の屋根材と比較して重量が重いため耐震性を考慮する必要があります。表面が強く色味は年月と共に味わい深さが出てくるという特徴があります。釉薬瓦(陶器瓦)と無釉瓦に大別できます。
金属瓦(ガルバリウム)
加工がしやすく施工性が良い金属板。主流となるのが耐久性とデザイン性が高いガルバリウム鋼板です。積雪寒冷地、海の近く、強風地域、酸性雨、公害地域も使用できます。
金属瓦(銅)
古くから錆びない金属として使用されている金属瓦。銅板は緑青(ろくしょう)が出て緑色に変色すると、それ以降長期にわたり持ちます。しかし近年酸性雨の影響で耐久性の低下が見られます。
金属瓦(瓦棒)
現在ではあまり使用されていない金属瓦。屋根の流れに沿って瓦棒を取り付け金属板を葺いたもの。