2019年9月29「災害と車」


先日の九州北部豪雨の際、家屋の床下・床上の浸水や重油が工場から流れ出し、まちが油まみれになったことは、ニュースなどで見た方も多いでしょうし、今まで「災害と住宅」というテーマでは、この番組でも何度かお話してきました。今回は「災害と自動車」というテーマでお話しました。

■知っとこワード「自賠責保険」
自賠責保険とは「自動車損害賠償保障法」によって全ての車(バイク)の所有者に加入が義務つけられている損害保険です。
自賠責保険は強制保険とも呼ばれ加入が義務付けられています。
加入していないとどうなるの?
・車検が通りませんのでし一般道を走ることは出来ません。
・罰則があります。1年以下の懲役または50万円以下の罰金さらに点数が6点減点され免許処分停止になります。
・携帯していない(自賠責保険証明書)場合30万円以下の罰金となります。
・事故を起こした場合自賠責保険金で出る保険金は任意保険の保険金額から減額支払いとなり自賠責保険金で付与される保険金額は自己負担になります。
皆さんも自賠責保険念のために確認してみてはいかがでしょうか?

■「災害と車}
●浸水
降雨時ニュースを見ていると、冠水している道路を走っている車や流されている車の映像をよく見かけます。まずは自分の身を守るためにも浸水時の車の基礎知識を知っておくことが大切です。
・道路10㎝浸水:ブレーキが利かなくなります。
・道路40㎝浸水:マフラー等から水が入りいエンジン停止、車体が浮き気味になります。
・道路70㎝浸水:ドアが水圧で開かなくなります。
★対策:ハザードマップ等を事前に確認しておく。
    冠水しそうな場所を通らない、回避できる道を確認しておく、アンダーパスの確認をしておく等、事前に確認することが大事。車庫に止める場合も浸水の可能性がある場合は早めに高い場所に移動し車を避難しておきましょう。

●強風
やや強い風   風速10~15m/S:道路の吹き流しの角度が水平になり、高速運転中では横風に流される感覚を覚える。
非常に強い風  風速20~25m/S:通常の速度で運転するのが困難になる。
猛烈な風    風速30m/S以上 :走行中のトラックが転倒する。
(上記のデーターは気象庁「風の強さと吹き方」を参照しています)
  
●保険
災害で車が水没した時等を考えると「車両保険」は重要です。台風やゲリラ豪雨等によって車が損傷した場合、修理にかかった費用などについて車両保険から保険金が支払われます。
・爆風により近所の店の看板や瓦が飛んできて車が傷ついた。
・機械式駐車場ごと水没した
・豪雨による土砂崩れに巻き込まれた
・強風にあおられ車が横転した
上記ののような場合や洪水、高潮による水害、暴風などの自然災害で車が損傷した場合も車両保険から保険が支払われます。
保険は「エコノミー型」と「一般型」があり保証内容も異なりますので確認しておいた方が良いでしょう。また、自然災害でも地震・津波・噴火は保険がおりませんので注意してください。

■斎藤千秋さんの健康キャラバンは「秋バテ」ウオーキングとビタミンB1お話でした。
詳しくはポッドキャストをお聞きください。

■来週は「台風後の災害対策」というテーマでお話致します。